Vectorworks ワークシート(1) データベースを開く

多くのCADはデータベース機能を持っています。Vectorworksもワークシートという機能はありますが、あまり使われてない印象です。少し操作してみて「Excelの方が使いやすい」という声もあるようです。

ワークシートには2つの機能があります。

  • スプレットシート
  • データベース

表として使うならExcelとかGoogleスプレッドシートの方が使いやすいと思います。ただデータベース機能を使うことで、今まで人力で行っていた「数をかぞえる」「面積表を作る」といった集計作業やその確認が改善されます。コンピュータをもっと動かしましょう!

※Vectorworksのワークシートは初期のMinicad時代からあるもので、数十年に渡って改良が進められ画面周りも変わっています。今回の説明では2021を使ってますが、2017くらいから同じ動作で行えると思います。

そもそもデータベースとは

私も専門ではありませんが、そもそもデータベースってなんでしょうか?ウィキペディアではこんな感じで書かれてます。

データベース(database, DB)とは、検索や蓄積が容易にできるよう整理された情報の集まり。 通常はコンピュータによって実現されたものを指す。コンピュータを使用したデータベース・システムでは、データベース管理用のソフトウェアであるデータベース管理システムを使用する場合も多い。プログラムで扱うデータ構造やデータそのものを独自実装の場合に比べて少ない工数で操作できるようにしている。膨大なデータを扱う現代の情報システムでは最重要と言える技術である。

ウィキペディアより引用

またAutodesk社のRevitの共有パラメータを説明している動画では、BIMはデータベースとしてます。BIMを使うならばデータベースは最重要項目と思います。

Vectorworks内の図形データは、ファイル内に整理されて蓄積されます。一定条件で検索することで該当する図形を絞り込みます。絞り込まれた図形から必要な情報を表示するのがデータベースです。

ワークシートを作る

ワークシートの作り方は色々ありますが、リソースマネージャ> 左下の新規リソース 作成します。

行と列を入力するダイアログが出てきますが、適当で構いません。ワークシートが表示されたら、適当に入力してみましょう。自由に文字列が入力できます。また、数字や足し算・掛け算などの四則演算も可能です。こうした自由記述をスプレッドシートと呼んでます。最近はGoogle SpreadSheetがあるので一般的な用語になりましたね。

スプレッドシートに自由入力

スプレッドシート→データベースへ切り替え

行番号が書いているところで 右クリック>データベースにチェック

青で記載しているのが、データベース関連

データベースにチェックを入れると、「検索条件」のダイアログが出てきます。大変重要なダイアログです。最初にデータベースは「検索や蓄積が容易に・・・」とウィキペディアに載ってると書きました。この検索条件とは、ファイル内にある膨大な図形の中から、検索条件に沿った図形のみをワークシートのデータベースに表示する、という事になります。今回は「レイアウト」レイヤという検索条件で、図形が14個あることがわかります。

データベース

OKボタンを押すと、ワークシートに「5.1 - 5.14」という行が表示されます。これは条件に該当する図形が14個あって、5.1 - 5.14までに表示していることになります。

これがVectorworksのデータベースです。次はレイアウトレイヤの14個の図形を表示したいと思います。

今日のまとめは「データベースとスプレッドシートの違い」「データベースへの表示替え」になります。

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